2012年1月29日日曜日

2012「瞬きの間の出来事」

時間と空間がねじ曲げられたような世界

時間のほんの一瞬を切り取ると
流れの中で見えなかったものや
自然と見なかったことにしているものが
あるんじゃないかと思うのだ

わたしたちは自然と
世界の一部を繋ぎ合わせているだけで
世界は思っている以上に
複雑怪奇なんじゃないかと思う

 

2012年1月28日土曜日

2012「幻視」

沈みゆく太陽の眩い光の中に
古の帆船が浮かび上がる
 
そこに行くと何かに出会える
そう思ってワシが飛んで行く
古城を飛び越えてワシが飛んで行く
 
そのワシに寄り添って
あなたも飛んで行く

2012年1月22日日曜日

2011「Watcher of the Skies」

イギリスのプログレッシヴ・ロックバンド
Genesis(ジェネシス)の同名曲にインスパイアされて
描いた作品

全てが終ってしまったような終末感と孤独感
雲間から射し込む青空からの光に託すかすかな希望
そんなイメージを感じてもらえたら嬉しいです

2012年1月10日火曜日

2012「浮かぶ少年」

林の中でぽっかりと開けた場所を見つけ
芝生にごろりと横になって空を見上げたら
そこに
空から自分を見下ろす少年が浮かんでいた
その時わき起こるのはどんな感情であろうか
呆然
恐怖
少年も夕暮れ時の陽の光を浴びているのだった
それはもしかして
ドッペルゲンガーか
 
 

2012年1月4日水曜日

2012「桜満開図<夕刻>」

「桜満開図<木漏れ日>」とほぼ同じ構図で作った
夕暮れ迫る妖しい光の中の桜の丘である
お正月一番の絵としては明るい方が良い
でも本来のわたしの絵としてはちょっと妖しい方が良い
 
ということで朝焼けの海の「桜の国」と対になる
夕焼け版「桜の国」と言ってもいいかもしれない
 
ネコを配置してみたりもしたが
そうすると桜が“背景”になってしまうのだ
桜満開の“風景”には
それを見る人(あなた)だけいればいい
 
 

2012年1月1日日曜日

2012「桜満開図<木もれ日>」

青空の下で
数え切れない桜の木が
今満開の花びらをつけている
どこまでもどこまでも続く
薄桃色の桜の世界

美しい桜の絵が描きたいと思った
吸い込まれるように
先へ先へ奥へ奥へと入って行きたくなる
桜の乱れ咲く世界を
少しは描けたかな