2010年10月30日土曜日

「森林に潜む球体」2010

雲海が見える
高度の高い森林地帯
 
朝陽を受けて浮かび上がるのは
廃墟のような
骨組みだらけの球体

何かとてつもなく巨大な力が
来るべき時を待って
密かに息づいているかのようだ
 

2010年10月29日金曜日

「空を見つめる者」2010

これほどの美しい世界につつまれて
それ以外にいったい
何が必要だというのだ

例えこの世界に
残された最後の一人だとしても…
 

「世界の果てにあるもの」2010

そこは世界の果てなのか
世界の始まりなのか
 
遠い遠いこの極北の地に
それでも人工物のような建物が見える

そこはすべてが静止した場所

2010年10月28日木曜日

「ランディング」2010

彼女が誰で
どこからやってきて
今着地(landing)するこの場所が
いったいどこなのかも
わからない

でも彼女からは
非日常的なエネルギーが
発散されている
 

「浮遊する巨岩群」2010

広大な森林地帯の上空に
圧倒的な重量感を持って浮遊する
巨岩群

強烈なパワーを発している場所
 

2010年10月27日水曜日

「光射す台地」2010

緑の中に集落が見える
耕作地や農道もある

その中央に要塞のようにそそり立つ台地
中腹のやや平坦な場所にも家々が見える

そして最上部には
幻のような古城

いや
まぼろしは
天からの光に照らされて一瞬その全貌を現した
この場所すべてかもしれない

「幻の古城」2010

霧とともに
突如現れる古城

しかしそれはすでに廃墟となり
建物は荒れ果て
骨組みがあらわとなっている
  
でも門の中に光が…
いや門の取手そのものが
宙に浮いてはいないか…
 

2010年10月26日火曜日

「異次元への旅立ち」2010

太洋を渡っていた帆船が
今異次元へと旅立とうとしています
  
空間を越え時を越え
どこへ向い
どこへ辿り着くのでしょう
  

2010年10月25日月曜日

「崩壊する廃墟」 2010


人知れず
広大な大地に静かに倒れ込む
廃墟となった円筒建造物

大自然は
何事もなかったかのように
静かにその姿を見つめている
  

「残された人々」2010


陸地は水没し
森は水につかってしまった

戦いの後のように
瓦礫とかした廃墟の街の一角に
手作りのような建物が
身を寄せ合うようにして建っている
はたしてここに人が暮らしているのだろうか

それとも
ここもまた最後の努力も報われずに
廃墟となった建物なのだろうか
  

「翼竜のいる入り江」2010


人工的な感じもする奇岩
その巨大な岩に囲まれた薄暗い入り江

低く立ちこめた雲間に隠れるように存在する
薄暗く波静かな秘境

そこは翼竜のテリトリーのようだ