接近遭遇 - Close Encounters
毛利孝夫のフルCG幻想画廊
2010年11月30日火曜日
「浮遊する家」2010
晴れ渡った空
波も穏やかに
青さが美しい海
その海岸線の岩場の間を
静かに浮遊する廃墟らしき家屋
まるでそこがその家の
本来の居場所であるかのように
周囲の景色に溶け込んでいる
2010年11月28日日曜日
「ネコと不思議な球体」2010
半透明な不思議な球体を追って
夜の森から出てきたネコ
球体はゆっくり移動し
やがて湖の上で止まる
それをゆっくり追っていたネコも
湖の上で止まる
水面に浮いていることにも
気づかずに
2010年11月27日土曜日
「細かな岩からなる山脈」2010
まるで採石場であるかのような
細かな岩と
削り取られたような形の山々
雲に隠れた
青い山脈
2010年11月26日金曜日
「空洞」2010
古代遺跡の廃墟か
未知なる建造物か
その空洞はどこに繋がっているのか
2010年11月23日火曜日
「入り江の塔」2010
入り江の窪みに
隠れるようにして立っている
3つの塔
海上に出ているのは桟橋か
良く見ると
周囲の岩と繋がっているようだ
岩山全体が要塞なのかもしれない
3つの塔はその中心にあって
鈍い光を発している
2010年11月22日月曜日
「to the focus」2010
いびつな球体のオブジェ上空に浮かぶ女性
緑の樹々の上にわずかに浮くオブジェ
バランスが微妙に崩れた状態
全てが少しずつ動いている
女性は球体の内部へ
球体は大地の上へ
一つの焦点(focus)に向って
2010年11月20日土曜日
「待ち合わせ」2010
おねぇさん
待ち合わせ?
ちょっと
場所が悪かったんじゃないかにゃ〜?
2010年11月19日金曜日
「深き海の底より」2010
深い海の底から
一人の女性とともに
今空へまで飛び上がるかという勢いで
海上に姿を現した
一頭のクジラ
これからどこへ向うのかはわからないけれど
その姿は自信と力強さに溢れている
2010年11月18日木曜日
「雪山の球状建造物」2010
一面真っ白な雪山の一角に
突如姿を現した
球状の物体
自然の景観の中には
あまりに異質なその姿
雪深い山脈に隠れていた
何者かが
地上に姿を現そうとしているのだろうか
偵察用ヘリも
遠くから様子を探っている
2010年11月17日水曜日
「偵察」2010
光り輝く円盤形飛行船
他の惑星からやって来たのか
それとも
今この惑星から脱出しようとしているのか
岩山に見える廃墟を
探索するかのように
眩い光を発しながら
静かに空中を
動いている
2010年11月16日火曜日
「溶岩流からの脱出」2010
溶岩流からなる惑星
その強烈な熱風に耐えながら
今脱出を図らんとする宇宙船
灼熱地獄から
無事生還できるのか
「ピラミッドのある丘」2010
墓標のように角張った石が並んでいる丘陵
その先には巨大墓石とも言える
ピラミッドのような姿が見える
ここは聖なる場所なのか
それとも死者の国なのか
2010年11月15日月曜日
「カモメたちの聖域」2010
想像を絶するほどに
密集して飛び回る
たくさんのたくさんのカモメの群れ
ここはカモメの聖域(Sanctuary of Sea Gulls)
霧の中に現れ霧とともに消えていく
幻の王国
2010年11月14日日曜日
「城壁」2010
骨組みだけになってもなお
海の荒波を防ごうとしているのか
巨大な城壁の内部は
すり鉢状の空間が広がっているようだ
たとえその一部が
海水に洗われようとも
そこはまだ
守られている聖なる場所
2010年11月13日土曜日
「球状廃墟のある街」2010
郊外の街並に溶け込むように
小さな丘陵にある球状の廃墟
古代建造物の跡のように
その巨大な廃墟は
街とともに静かに
生きているかのようである
しかしその内部には光が…
廃墟はやはり
街の誰もが伺い知れない世界に
つながっている
2010年11月12日金曜日
「Lost in Thought」2010
廃墟は過去
鳥たちは未来
静かに波打つ海は現在
そして惑星は常に傍らに存在し
彼女の力となり
自分を守ってきた存在
廃墟も鳥たちも海も惑星も
全てが彼女である
どれも欠けることはできない
記憶と希望の入り交じった時間の中で
彼女は何を想う
「タワーズ」2010
そこはこの世の果て
黄泉の国への入り口か
静かな水面
妖しく漂うモヤ
そしてタワーの内部に灯る光
海辺の灯台のように
方向を見失って彷徨う魂の
道標なのかもしれない
2010年11月11日木曜日
「侵入」2010
巨大な球形未確認飛行物体が
今ゆっくりと地上すれすれを移動し
海上から巨大ビルの立ち並ぶ都市部へと
侵入を開始した
網目のような外観から
空洞のような内部が見える
その色はちょっと生き物じみていて不気味である
行く手も目的もわからない
その巨大さと重量感と怪しさに
人々は静かに圧倒されている
偵察用ヘリもなすすべがない
「グリーン・シティ」2010
その未来都市は
ことごとく自然が無くなった後でも
静かに美しく存在しつづけるんだろうか
例え人がいなくなっても
建物は光に満たされているんだろうか
そうして
豊かで穏やかな海から
新しい自然が生まれるのかもしれない
2010年11月10日水曜日
「最後の朝」2010
朽ちかけながら
まだ動いているコンピュータ
外からの強烈な光は
核爆発の閃光でしょうか
審判の日の暁光でしょうか
その人類の最後を看取るのは
ぺんぎんくんのようです
2010年11月9日火曜日
「墜落した宇宙船」2010
宇宙船が不時着したのは熱帯雨林だろうか
それともどこかの湖の一角だろうか
いやそうした風景を持つ
地球以外の惑星なのかもしれない
あなたは小舟に乗って
その宇宙船へと向う
乗っている人がいるのかを見に
2010年11月8日月曜日
「All of a Sudden」2010
遠い水平線
海風を受けながら
水のイスに腰掛けて物思いにふける女性
そこに突然(all of a sudden)
何の前触れもなく現れる帆船
それも水上ではなく
中空を泳ぐように
しかし何かわからぬ法則で
予期されていたかのような
奇妙にバランスの取れた一瞬
「謎の球体出現」2010
森林が点在する丘陵地帯
突如謎の球体が出現
美しい自然の景色の中に
浮かび上がるのは
廃墟のような球状の物体だ
探査用ヘリが近づいていく
それは一体なんなのか
中には何があるのか
そして
これから何が起こるのか
2010年11月7日日曜日
「廃墟から外をうかがうネコ」2010
緑とほとんど一体化している廃墟の一角
暗闇に身を潜めるようにして
外をうかがう一匹のネコ
朽ち果てていく建物の
歴史の重みと暗さを感じさせつつ
不思議な緊張感漂う世界
ネコが見つめる先には
何があるのだろうか
2010年11月6日土曜日
「岩山の海岸」2010
鋭い岩が地面から突き出ているこの場所には
古めかしい船着き場がある
時に水はもっと上まで満ちるようだ
辿り着いた船着き場のはしごを上って
異界の海を一望しようか
それとも
不思議な岩山に分け入っていこうか
朝陽がとても美しい
2010年11月5日金曜日
「丘を越えて見えたもの」2010
穏やかな日
緑豊かな丘を越えると
海が広がっていた
しかし海は静かに泡立っていて
遠くに球状の何かが浮かんでいたのだった
それは
この静かな景色に
不思議と違和感なく同化していた
不思議なはずなのに
どこか安心する美しい光景だった
2010年11月4日木曜日
「夜の廃墟へ」2010
晴れ渡った月夜
この世の文明が終わったかのような
廃墟の街
そこは美しい湖の先に広がっている
誰もいないはずの場所だ
今宵緑色の湖面を渡って
一人廃墟の街へと冒険に出る
廃墟なのになぜか
不思議と美しい場所に思えるのはなぜだろう
そこに広がる異界は
わたしをどのように迎えてくれるのだろう
2010年11月3日水曜日
「恐竜の時空」2010
何の変哲もない田舎の一軒家
そこを一瞬
プロントザウルスがゆっくり通り過ぎていく
現在の時空のはざまに
恐竜の時空が交錯した瞬間だ
「マグマ」2010
マグマの度重なる噴出が
異様な景色を作り上げている場所
しかしここも
以前は都市があったようだ
その廃墟を赤く染めるのは
赤い溶岩と不気味な空
飛んでいるのは翼竜か
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