強烈なプラズマの嵐の中
荒れ果てた荒野にこつ然と姿を現した
異界への扉
扉はすでに開かれている
あなたはその扉を今
くぐろうとしている
迷い込んだ湖のほとりで
朝陽の中
目にしたのは
昔々に生息していた
巨大生物
その神秘的な風景を目にしながら
頭の中では四人囃子の
「泳ぐなネッシー」が
流れていた…
異次元へと旅立った帆船は
今もなお
未知の不可思議な時空を
旅しているのだ
帆船は強烈な光を浴びて
まるで金属でできているかのように
胴体を白く光らせている
遠くに渦巻く雲は
去っていったのか
これからやってくるのか
大地を照らす太陽が投げかけるのは
暁の輝きか沈みゆく灯火か
大きな変化の予兆の中で
彼は何を想うのだろう
廃墟が立ち並ぶ荒廃した世界
猥雑な混沌さはなく
全てが過去の遺物となったかのような
孤独で静かな世界
その“終わってしまった世界”で
彼女は“始まり”を待つ