2012年12月11日火曜日

2012「沐浴」

嵐は去った
新しい一日が始まる
朝陽がわたしの身と心を
清めてくれる
 
 

2012年12月6日木曜日

2012「幾何学模型の丘 II」

静かな森のその奥には
人工的な物体がゆっくりと動いている丘がある
大気には霧か砂のようなものが混じり
あたかもそこから先は
全てが闇に溶け出しているかのようだ
 
 ※
 
昭和の大映怪獣映画「ガメラ対ギャオス」に出てくる
夜の山麓に漂う独特の空気感が
震えるほど素晴らしいのです。
そんな雰囲気を狙ってみたのですが
成果や如何に。
 
 

2012年12月3日月曜日

2012「世界の片隅で monochrome」

モノクロ版も作ってみた
都市の妖しさが増している気がする
全作品モノクロで
展示会とかやってみても
面白いかもしれないなぁ


2012年11月26日月曜日

2012「世界の片隅で」

その眩い光は
燃えるような夕陽なのか
戦乱の火の手なのか
あるいは世界壊滅の劫火なのか

例え世界がどうなっていようと
その片隅で彼女は
今小舟に乗ろうと
決心したのだった

どこか新しい地へ向うために
あるいはただ
ここから抜け出すために
 
 

2012年11月23日金曜日

2012「Activated II」

巨大な建物の内部空間で
動き出したその物体の発っする光と
朝陽の強い光が交錯する
 
強烈なエネルギーが空間を満たし
床に広がる水は波立ち
霧が立ちのぼる
 
 

2012「Activated I」

ガラスの壁に囲まれた建物に
朝日が射し込み始めた頃
誰も知らないその内部で
何かが動き始める
 
周囲の壁に自分の影を
焼き付けようとするかのように
強烈な光が放射される
 

2012年11月18日日曜日

2012「太陽に向って」

そこに辿り着けば
太陽の光を直接浴びることができるのだろうか
それとも行けども行けども
太陽は雲の向こう側なんだろうか
 
例えそうだとしても
あの光の降り注ぐ場所を目指して
飛び続けるのだ

2012年11月8日木曜日

2012「水あふれる世界」

水の中にも田畑や農道が見える
ここでは水は空気みたいなものなのかもしれない
空に浮かぶ巨大な球は
空気中の水滴が集まってできたものだとか
 
 

2012年11月2日金曜日

2012「未来の丘」

緑の丘を上がって行くと
木々の茂る密度が次第に高くなり
森林地帯に入るのかと思った先には
人工的な建物がそびえていたのだった
 
見上げれば
丸めた紙くずのようないびつな建物が浮かぶ
 
  森のざわめきも都市の騒音も何も聞こえず
生き物の気配すらなく
太陽の光だけがやけに強いのだ

ここは…夢の中ですか?

2012年10月21日日曜日

2012「回遊」

灰色のビルの谷間の
薄汚れた地面を蹴って
静かにゆっくりと
朝の真新しい光と瑞々しい空気の中を
回遊する 
 

2012年10月18日木曜日

2012「時々現れる人」

こんなお天気の良い日に
物思いに沈んでいるようなあなたは
いったい誰ですか?

いや…その前にここはどこだ?
わたしは何をしているんだ?
こんなところで
 

2012年10月15日月曜日

2012「光あふれる谷へ」

そこ谷はいつも
まばゆい光につつまれて
自分が立っている足下すら
よく見えないほどだと言う

ほら見えてきた
あの岩山の向こう側だ
 
 

2012年10月10日水曜日

2012「忘れられた神殿」

その恐竜は神殿の主なのか
忠実なる番人なのか
それとも侵略者にして
征服者なのか 
 
 

2012年10月6日土曜日

2012「夜明けのイヴ」

囚われの身なのは
あなたなのかわたしなのか 
 
 

2012年9月28日金曜日

2012「Spiral Out」

突き抜けた先はさらに暗黒な世界
でも船は力強く噴射を続け
ぐんぐんと
新しい世界に分け入っていく
 
 

2012年9月24日月曜日

2012「Spriral In」

コイルの中を突き抜けて
波荒き大海へdive
その先には何がある?

われわれはどこへ行く?

 
そこに何が待っていようと

他に道は無いのだ

2012年9月17日月曜日

2012「揺れている」

気づけばわたしはこの建物の中にいた
水平線に沈まんとする夕陽が美しい
 
いや…待てよ…
わたしはここに
逃げ込んできたのではなかったか
 
再び視線を夕陽に向けると
そこには硬直したように手足をこわばらせて
宙に揺れている人影が…
 

2012年9月15日土曜日

2012「Diving or Floating」

彼女の自然との遊戯を僕は見つめている
果たして僕は見守っているのか
それとも置き去りにされているのか
この青白い世界の浜辺で
 
ところで今彼女は
飛び込んだのか?それとも浮かび上がったのか?
 

2012年8月31日金曜日

2012「Dark Castle」

まだ中に足を踏み入れたことはない
でももしかすると
暗くて静かで安心できる場所なのかもしれない
 
二度と外に出られないのではなく
二度と外に出たいと思わなくなる
甘美な暗黒の城

2012年8月22日水曜日

2012「カオスの谷」

巨大なクレーター上の穴の底では
カオスが荒れ狂っている
崖の縁を越えて
地上にあふれ出なければ良いのだが

抽象と具象の間のような作品
 

2012年8月16日木曜日

2012「休息」

まどろみながら
空と海の間に
溶けてしまいたい
 
 

2012年8月8日水曜日

2012年7月26日木曜日

2012「Night Cruise」

月の光に
水面が踊るようにきらめく
船は静かに緑色の水の上を進む
水中のように静かに
波一つ立てずに進む
 
 

2012年7月23日月曜日

2012「辿り着けない場所」

夢の中
まとわりつく水を押しのけて
前へ前へと進むのに
どうしても辿り着けない場所
すぐそこに見えているのに

立ち尽くし見上げれば
満天の星 
 
 

2012年7月17日火曜日

2012「追憶」

それは宇宙船の残骸だったと言います
手をかざすと船の記憶が流れ込んでくるのだそうです

 

2012年7月8日日曜日

2012「無人の鉄塊」

かつてそこでは
多くの人々が暮らしていた
今は無人
でも完全な廃墟でもない
 
夕暮れ時なると
窓には明かりが灯っていることが
よくあるという 
 
 

2012年7月1日日曜日

2012「神奈備(かんなび)」

あの沼の向こうへは行ってはいけない
そこは神様の住むところだから 

初の日本的風景になったでしょうか
 

2012年6月29日金曜日

2012「立ち塞がるもの」

夕暮れ時の荒野を歩いていると
そこに立ち塞がるように浮いているものがあった
身体から魂が
ちょっとだけ浮き上がった気がした
 
 

2012年6月24日日曜日

2012「既視感」

光がハレーションをおこしたように
すべてがまばゆい朝の光景
この水や空気の感じはどこか懐かしい
 
DNAに眠る太古の記憶なのかもしれない
 
 

2012年6月20日水曜日

2012「侵入」

門のような奇妙な岩のをくぐると
そこには迷路のような世界が広がっている
宇宙船は果敢に
未知の世界へ突き進むのだ
 
 

2012年6月18日月曜日

2012「黄金の夢」

一人っきりになれる場所
 
そのベンチに座ってこちら側を向くと
どんな景色が見えるのかしら

 黄金色の優しい光だけが
遥か遠くまで空から海へと
降り注いでいるのかもしれないねぇ
 

2012年6月7日木曜日

2012「虹」

螺旋状に延びている岩地の先に
虹が見える
 虹とほとんど同じ高さにいるようだ
そこで彼女は何を思うのだろう

 

2012年6月2日土曜日

2012「幾何学模型の丘」

その人工的な物体が
いつからなぜそこに存在するのか
誰も知らないと言います
 
ザワザワと海岸に密集している
墓石群のような一帯も
それが何なのかはわかりません
 
水中に没している家が見えます
すべては海の藻屑と消える運命なのかもしれません
 
 

2012年5月30日水曜日

2012年5月28日月曜日

2012「そこに居る者」

どちらが上でどちらが下で
彼女がわたしを見上げているのか
見下ろしているのか
はたまた目の前の光景なのかも
わからないのだ
彼女は誰だ?わたしか?
  
初のホラー的作品かも
ヘビメタ・ジャケット風でもあるか?
 

2012年5月27日日曜日

2012「Landmark」

時を超え次元を超えて
そこに存在し続ける
誰かのための道標
かもしれません

 

2012年5月24日木曜日

2012年5月20日日曜日

2012「Mind Trip」

彼女は心の迷宮の中を
彷徨っているのである

女性の体に落ちる影がクリア過ぎるのは
イスの影からもわかるように
ライティングの光がストレート過ぎるからである
もう少しボカしたいとも思うが
光と影のコントラストを
くっきり付けたい気もしているのだ
 

2012年5月11日金曜日

2012「ドーム」

ドームの中と外は別の世界である
でも中空に浮いている彼女は
外の世界とも繋がっている
この水はちょっと温かい


2012年4月21日土曜日

2012「雲の道」

レンダリングになんと145時間以上かかった
丸々6日を越える長さである
  
やっぱり雲とか霧とか
大気が複雑な表情を持つと
レンダリング時間がどっと延びるのである
  
敢えてアイキャッチなオブジェクトは置かなかった
この場に独りたたずんで
眼前に延びる雲の道を眺めている…
  
そんな気持ちになれればいいのだ

 

2012年4月10日火曜日

2012「Blue Sunrise」

タールのような海に浮かぶ
ファンタジックな孤島

 

2012年3月19日月曜日

2012年3月17日土曜日

2012「Femme IV version 1」

上空から見下ろした構図である
なんか今までになかった感じがうれしい

 

2012年3月3日土曜日

2012「Femme III」

「足を組む女性(Femme I)」「足を組む女性II(Femme II)」に続く
女性シリーズ「Femme III」
ポイントは女性へのライティングである

 

2012年2月22日水曜日

2012「足を組む人 II」

「Femme 2012」用グラフィック第2弾
構図的には珍しいものになった
怪しさも増したかも
 
この世とあの世の境で
何かを待ち続けている女性である
 
  

2012年2月15日水曜日

2012「足を組む女(ひと)」

 
「Femme 2012」のための作品その1
「Femme 2011 」はこんな様子

可能ならば
もう少し描いてみたいものである

2012年2月3日金曜日

2012「白い台地」

まるで異次元に浮かぶ
たった一つのモノであるかのように
柔らかな太陽の光を受けて
そこに白い台地が存在している
 
シンプルなオブジェクトだけでも
不思議な世界は描けるんだなぁと思った
その場合 大事なのは
スケール感が出るかなのだな
 
 

2012年1月29日日曜日

2012「瞬きの間の出来事」

時間と空間がねじ曲げられたような世界

時間のほんの一瞬を切り取ると
流れの中で見えなかったものや
自然と見なかったことにしているものが
あるんじゃないかと思うのだ

わたしたちは自然と
世界の一部を繋ぎ合わせているだけで
世界は思っている以上に
複雑怪奇なんじゃないかと思う

 

2012年1月28日土曜日

2012「幻視」

沈みゆく太陽の眩い光の中に
古の帆船が浮かび上がる
 
そこに行くと何かに出会える
そう思ってワシが飛んで行く
古城を飛び越えてワシが飛んで行く
 
そのワシに寄り添って
あなたも飛んで行く