2013年12月23日月曜日

2013「ポピーの丘」


夢の丘
ポピーの咲く麦畑

その丘の向こうには
何も無い無限の空間だけが
広がっているに違いない


2013年11月25日月曜日

2013「桜の園 II」


満開の桜と
地面や水面に広がる桜の花びら

この世の眺めとは思えない
やはりここは黄泉の国か…

日本画のような世界

2013年11月16日土曜日

2013「桜の園 I」


桜の樹の下には
 屍体が埋まっていると言ったのは
梶井基次郎であったけど
それならここはさしずめ
死者の楽園というところであろうか


2013年10月12日土曜日

2013「Burning Sky」


その山の向こうに
どこか別の世界に通ずる入口が
開いているのかもしれない

オブジェクトを変えずに
二種類のレンダリングを行い
Photoshopで重ねるという
初の試みによる作品


2013「Blue Sky」


ここは地球のようで地球ではない
あるいは地上のようで地上ではない
見上げると球状の物体が連なって浮かんでいる


2013年9月22日日曜日

2013「Twilight Towers II」


空間をコントロールしているタワー群

世界は謎に満ちている


2013年9月20日金曜日

2013「Twilight Towers I」


それはランドマークか
あるいは住居か
あるいは要塞か

空気は澄み
辺りは静まりかえり

動くのはわずかに揺れる水面だけ


2013年9月17日火曜日

2013「発進!」


「海底軍艦」の轟天号のように
空中を静かに航行するのは
ネモ船長が舵を取るノーチラス号である


2013年9月7日土曜日

2013「稜線を越えて」


キラキラと水面が光る海へ
樹々で覆われた岩山を越えて行く

この岩山は小さな島で
こちら側に入り江があるのだが
向こう側に行くには
島を回り込まなければならない

でも飛行船ならひとっ飛びだ

  樹々が織り成す様々な緑の色合いが美しい

2013年9月3日火曜日

2013「Green Dome」


Daytime



Daybreak

 樹々が不気味な模様を描くドーム
そこに向かう一本の道
森の先には海が広がる
その向こうは世界の果て
あるいは別の世界の始まり


2013年8月19日月曜日

2013「雲の影」


「雲の巣」と言われる場所では
雲は色々な表情を見せてくれるのだ


2013年8月14日水曜日

2013「雲の巣」


眼下に雲の密集地帯が見える
ここは「雲の巣」と呼ばれる場所


2013年8月11日日曜日

2013「対決 〜Tarkus vs. Manticore〜」


2011年に「ELP TARKUS 2011」のために制作した
CG連作のうちの一つを
若干の手直しと縦横比の変更を行なって
作り直したもの

EL&Pの「Tarkus」物語にある
空想上のバイオメカノイドであるタルカスと
幻獣マンティコアとの戦いを
オリジナルキャラクターにより
ヴィジュアル化してみました


2013年8月5日月曜日

2013「苔むす球体群」


遥か昔からそこにある巨大な球体群

地上付近は苔むしていますが
上部は青い空を映しています
   
 なぜか見ていると安心する場所


2013年7月31日水曜日

2013「出発」

   
異界への旅は
ふと気づくと始まっていることもある
でもこうして
小さなオレンジ色のカヌーが
お迎えに来ることもあるのです
 
宙に浮かんで
私が乗り込むのを
じっと待っていてくれます
 
 

2013年7月23日火曜日

2013「Silver Towers II」

   
長い年月を経て
谷底は海となり
岩山は台地となっても
この光沢のある巨大なタワーは
昔と少しも変わらず
そこに立っているのである
 
 

2013年7月20日土曜日

2013「Under the Snowy Mountains」

   
雪積もる険しい山脈の
地底に通じる谷底に
静かに潜むもの
 
 

2013年7月18日木曜日

2013「Guiding Balls」



山の中を一人歩く道すがら
傍らに寄り添うように浮かんでいるのは
少し苔むした銀色のボールなのだった

まるで私の行く手を知っていて そこに導いてくれるかのように
あるいは先回りして 私を常に見張っているかのように
ボールは並んで
宙に浮いているのだった

山は生きている
そして歩いている私を見ている
そんな気がした 

2013「漂着物」

   
かつて海からこの海岸へと
流れ着いたのだろうと思われる 巨大な何か

得体の知れない物体ではあるけれど
年月を経て風景に馴染んできている

とは言っても
異様さは隠し様がないのだけれど
 
 

2013年7月14日日曜日

2013「It」

   
何かが始まるのでもなく
何かから身を潜めているのでもなく
「それ」はそこにいるのである
人気のない静かなその場所に
 キラキラと光を放ちながら
 音も立てずに
ただ浮いているのである
 

2013年7月11日木曜日

2013「共生」


軒下の陰に隠れるように
女性がいる

見える時と見えない時がある
見える人と見えない人がいる
どうやら彼女は壁から生えているようだ
この家の一部なのかもしれない
 
あるいは…
この家が
彼女の一部なのかもしれない
 
 

2013年7月10日水曜日

2013「黄泉路」


頭上を飛ぶ鷲に誘われるように
岩山の奥へ奥へと分け入ると
辺りは次第に暗くなり
右も左もわからなくなって
辿り着いたのがこの場所なのだった

すでにここは地上ではないのかもしれない
すでに私はもう生きていないのかもしれない
 
 

2013「Silver Towers」

   
あの場所には行ったことがある気がする
風と光を浴びて
ピアノブラックの鏡面仕上げのような
タワーの表面に手を置きながら
中央の球体を見上げたり
遠くの景色を見下ろしたり
したことがある…
気がする
 
 

2013年7月9日火曜日

2013「巣」


海上に突き出た奇妙な岩山か…
敵を威嚇する強固な要塞のようでもあるし
巨大な住居のようでもある…
 
でもその雑然とした感じは
「住居」というよりは「巣」みたいである
 
 

2013年7月4日木曜日

2013「記憶 海の匂い」


ふと気づけば
眼前に広がるのは海
聞こえるのは波の音
肌には風
真夏か?
懐かしい潮の香りがする

2013年4月27日土曜日

2013「A Ball-Head Plant」

そこには果てというものがないので
毎日新しい出会いや発見があります
まるで子どもの頃のように
 
 

2013年4月24日水曜日

2013「Getaway」

今や海中に没しようとしている
朽ち果てた要塞から
新しい世界へと決死の脱出を図る
 
波高く荒れた海でも
見開いた目は遥か彼方を 真っすぐに見据えている
 
 

2013年4月22日月曜日

2013「Beyond the Horizon」

 あの船に乗って
水平線の彼方の
未知なる世界へ
今旅立とう