2011年5月31日火曜日

2011「儀式」

所々に森林が見える
広大な丘陵地帯
地面には大きなクレーターがいくつか広がり
その上に人工的な物体が浮かぶ

中央の光の柱を囲んだその光景は
巨大な物体による何かの儀式のようである
 
 

2011年5月29日日曜日

2011「落下」

非日常的な空
非日常的な建造物
非日常的な落下物

でも日常的な空気が
大地から立ち上る場所
そして時間

 

2011年5月24日火曜日

2011「源流」

ここから先には蝶たちも行けない
鋼鉄の地下道の底の底から湧き出る豊かな水
 
ここがすでに未知の世界
 
しかしさらに未知の世界が
この水の下に広がっている
 

2011年5月23日月曜日

2011「眠り」

何者にも邪魔されることなく
安らかに安らかに眠ろう
 
 

2011年5月22日日曜日

2011「最前線」

日常世界から異界への最前線で
異界を覗き見る
 
樹木の緑やその木陰は
見る人に安らぎと落ち着きを与える
日常の象徴なのだ

しかし人はそれでも時として
越境することを選ぶものである
  
  

2011「境界線」


こちら側の日常的な風景の向こう
山の奥に広がる非日常的な異界

向かいの山が二つの世界の境界線
その先へ一歩踏み込めば
全てのバランスは崩れてしまう

でも二つの世界はつながっている
電線を伝って異界が忍び寄る
  
 

2011年5月14日土曜日

2011「もう一つのブルーワールド」

ブルーワールドにも
様々な場所と様々な景色がある
 
ここにはなぜか
昔行ったことがあるような気がするのだ

デジャ・ビュというより
DANの記憶みたいな感じがする
  
 

2011年5月11日水曜日

2011「ぼくは飛行機に乗っていたかったんだ…」

急降下する戦闘機
すでに海面を航行するヨットすら視認できる高度だ
力を失って全てを失って
飛行機は墜落する
いやすでに大破した亡霊かもしれない
飛び続けたかった思いが主翼に浮かんでいる
  
 

2011年5月7日土曜日