2012年11月26日月曜日

2012「世界の片隅で」

その眩い光は
燃えるような夕陽なのか
戦乱の火の手なのか
あるいは世界壊滅の劫火なのか

例え世界がどうなっていようと
その片隅で彼女は
今小舟に乗ろうと
決心したのだった

どこか新しい地へ向うために
あるいはただ
ここから抜け出すために
 
 

2012年11月23日金曜日

2012「Activated II」

巨大な建物の内部空間で
動き出したその物体の発っする光と
朝陽の強い光が交錯する
 
強烈なエネルギーが空間を満たし
床に広がる水は波立ち
霧が立ちのぼる
 
 

2012「Activated I」

ガラスの壁に囲まれた建物に
朝日が射し込み始めた頃
誰も知らないその内部で
何かが動き始める
 
周囲の壁に自分の影を
焼き付けようとするかのように
強烈な光が放射される
 

2012年11月18日日曜日

2012「太陽に向って」

そこに辿り着けば
太陽の光を直接浴びることができるのだろうか
それとも行けども行けども
太陽は雲の向こう側なんだろうか
 
例えそうだとしても
あの光の降り注ぐ場所を目指して
飛び続けるのだ

2012年11月8日木曜日

2012「水あふれる世界」

水の中にも田畑や農道が見える
ここでは水は空気みたいなものなのかもしれない
空に浮かぶ巨大な球は
空気中の水滴が集まってできたものだとか
 
 

2012年11月2日金曜日

2012「未来の丘」

緑の丘を上がって行くと
木々の茂る密度が次第に高くなり
森林地帯に入るのかと思った先には
人工的な建物がそびえていたのだった
 
見上げれば
丸めた紙くずのようないびつな建物が浮かぶ
 
  森のざわめきも都市の騒音も何も聞こえず
生き物の気配すらなく
太陽の光だけがやけに強いのだ

ここは…夢の中ですか?